東日本大震災 取材者の目線で見る被災地 2011-5-9 17:39:23
この度の東北地方太平洋沖地震により

被害を受けられました皆様に心よりお見舞いを申し上げます。

 東日本大震災 取材者の目線で見る被災地

私は某通信社の依頼で震災関連のニュースを
全世界に中継配信する技術スタッフとして
地震が起こった翌日から日本に行きました。

東日本大震災 取材者の目線で見る被災地

東京に着いた翌日に自動車を駆り新潟経由で12時間かけ仙台へ向かう。
そこで我々が今回選定したベースのひとつが名取市役所。

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中継の準備中に被災者の方にかけられた声の一部を記すと・・・
「あそこのコンビ二地震後すぐ閉めた!なんとか報道してくれないの!?」
「携帯充電できる?」
日常では当たり前なことが、いざ使えないことの不満もあれば
「自転車ある?娘探しに行くの・・・。」
と有れば貸してあげたいけど自分ではどうしようもないことであったり・・・。
一番聞かれた質問が
「英語話しているけどどこの放送局?」だった。
私は「全世界の放送局にテレビ中継している」と話すと
ある被災者の方は「がんばってね」って握手してくれた。
その握手がものすごく力強かったのが印象に残っている。

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今回の私たちの仕事は
世界中の人々に被災の状況を情報発信するお手伝いであり
過去の災害においても状況を発信したことで
日本のみならず世界中から援助が集まっている。

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日本国内の肝心の情報はというと・・・。
政府や電力会社の発表のしかたの歯切れが悪いように思った。
大袈裟な発表をすればパニックを引き起こすであろうし、
過少評価をすると思わぬ被害をもたらすかもしれない。
情報を発信する側にとっては
刻々と変化する状況の中でもあり難しい判断なのだろうが
みんなが欲しているのは、
ただでさえ食、住で不安がいっぱいの状態の中で
難しい用語をわかりやすく説明したり
数値やデータを出すなどな客観的な情報なのだと思う。

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しかしその情報の出先もテレビ、ラジオ、新聞をはじめとするマスコミ以外に
インターネットやツイッターなど多岐にわたっており
取捨選択に困ってしまうこともある。

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実際中国人も含めた外国人は、放射能汚染に対する日本以外のメディアの情報で
東北、関東以外の地方に避難をしたり、一時帰国する人も目立った。

被災地以外でも
「モノの買い占めは控えましょう」といった一言が
「実は在庫が少なくて、今買わないと物が無くなる」
という不安を煽る風評になったりもする。

中国国内でも、
福島第一原発の放射能漏れ事故によって海水汚染が始まるという情報が広がり
「食塩に含まれるヨウ素が、放射能物質が体内へ取り込まれにくくなる」
という情報とも相まって
地震前に製造された塩の買い占めが起こり
価格が急騰する騒動が起こった。

情報が氾濫する今の社会の中で
その情報を自分で選別し真偽を見抜くことができないと
人生を大きく狂わせかねない
と改めて考えさせられた日本出張であった。

 

著者プロフィール:山本 輝光

1970年北海道生まれ。
札幌大学法学部卒後、北海道放送にてカメラマン兼記者として
主に道内の報道に携わる。
2009年に来燕、UAP北京にて映像カメラマンとして中国全土を
フィールドに活動中。
UAP北京:http://b-uap.com/index.html

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