実現したい「東北スカイビレッジ構想」 2012-3-20 15:16:45
実現したい「東北スカイビレッジ構想」 実現したい「東北スカイビレッジ構想」

 先日3月8日の理事会で、迫副会長(SAKO建築設計工社代表)に東北スカイビレッジの進捗状況をお聞きした。

 これまで、この構想を聞いた多くの方が安全性、効率化などの観点から、「東北スカイビレッジ構想」に賛同した。迫さん自身毎月のように被災地の東北地区を訪れて、自治体の皆さんや現地の方々とお会いし、真剣に検討を重ねてきている。
 迫さんがこの構想を提案したのは昨年の東北大震災の1ヵ月後で、政府が提案した高台移転を漁師の皆さんが山の上まで通勤するのではなく、漁港近くに地震、津波に強い島を作ってしまおうと提案しまもなく1年になる。
 昨年の6月頃から多くの講演を行い、テレビ、メディアも取り上げ「東北スカイビレッジ構想」は多くの方に知られるようになった。
 昨年の8月半ば、宮城県名取市を訪問し市長や関係者に提案し、無言で迫さんの話を最後までじっと聞いていた佐々木市長が笑みを浮かべて拍手をしたという。その佐々木市長は今や閖上(ゆりあげ)地区の新しい街づくりの構想を先導し、地域の皆さんに自ら説明をしているそうだ。

 もし実現すれば、世界中から注目される全く新しい考え方になり、多くの人が現地を訪れることにもなるだろう。しかし、このような新しい考え方を提案し実行する場合、必ず国、県、市との予算の壁にぶち当たる。
 総額1.8兆円とされている復興庁の復興交付金は、対象が40事業に限られ獲得が困難。例えば、水産業復興支援事業などは、被災魚港の現状復帰を目的が主体で、漁港と水産加工施設を内蔵してしまうという閖上(ゆりあげ)地区の構想は当てはまらなくなってしまう。
 海岸に20Mの堤防を作るなら予算は出るが、堤防は景観も良くないので取りやめ、人口島を20Mの高さにしても安全なのだが、目的が違うのでこちらに予算を回すことは出来ない。
 漁港から遠い山を整備して住居を移転、そのための道路、電気、ガス、水道などのインフラには予算が付くが、人工島ならインフラの費用は激減するが目的が違うのでその費用は回せない。
 人工島の建設の際、瓦礫(がれき)も外壁の周囲につくる丘の下部に埋め込むので瓦礫処理費用を人工島に回せないか。受け入れる地方自治体への運送費用を国が負担するのであり、目的が違う。
 それ以外にも国が管理、県が管理などの境界線も多く、手続きが複雑と想像できる。

 米紙ワシントン・ポスト(電子版)は3月9日、東日本大震災から1年を迎えるのを機に、野田首相の寄稿文を掲載した。野田首相は「われわれの目標は、単に震災前の姿を取り戻すことではなく、新生日本を建設することだ」と復興に向けた決意を示している。

 世界に注目される「新生日本」を建設するには様々なアイデアがあるとは思うが、そのためには上記のように新しいことを実行するための壁を取り除くことを行わなければならない。行政にかかわる方には、どうしても国(省)と地方自治体との壁をぶち壊すことは無理で「このことは民間レベルで検討したほうが早いのではないですか」と答えるのが精一杯だと、決して嫌味でなくそう思う。

 「新生日本」を実現するには政治家の強いリーダーシップに期待するしかない。政治家のトップである総理大臣が大震災から1年経った今、10年後の東北の姿を国民や世界に示さなければならないのではないだろうか。

 例えば、東北の各市町村(或は外部)から出た「未来の街」の提案の中から、公平な方法でいくつかのモデル地区を選び、国の丸ごと支援で最短で実行に移し、ほか地域の参考にする方法はどうであろうか。
 モデル地区の青写真作成中や建設中にも、海外も含めた民間企業の投資を検討しやすい土壌が出来る。安全な東北をより早く知らせることは急務であり、地元から離れて行った方々がこのような街になるなら帰りたいという街作りを急がなければならないと、今、日本中の皆さんも考えていることでもある。
 
総理大臣!よろしくお願いします。


                                         北京和僑会会長
                                         本多明弘

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